「マックス・エルンスト」の詳細情報 | |
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テーマ名称 | マックス・エルンスト |
期間 | 1999年12月7日(火)~2000年1月16日(日) |
展覧会名称 |
所蔵作品展 徳島のコレクション99-III 特集展示:引用と美術 |
説明 | マックス・エルンスト(1891-1976年 ドイツ出身)は、無意識や夢の世界に注目したシュルレアリスム(超現実主義)の代表的な画家です。彼は、物体のでこぼこをこすり取るフロッタージュや、規制の写真や雑誌から切り抜いた絵柄を貼り合わせて別のイメージを生み出すコラージュといった新しい技法を用いています。これによって生まれるイメージは、単なる借り物や偶然にできたもののように思えるかもしれませんが、エルンストはそこに、様々な制約や約束事によって見えなくなってしまった本当の現実を見出そうとしているのです。 〈博物誌〉には、葉っぱや木目などをフロッタージュによってこすり取ったイメージが利用されています。戦争を風刺した内容の〈兵士のバラード〉は、リブモン=デセーニュによる同名の詩に寄せられたものです。死への行軍に向かうような、どこか静まり返った不思議な画面には、自らの従軍経験に基づく恐怖や憎悪が反映されているのかも知れません。 |