徳島県立近代美術館
学芸員の作品解説
学芸員の作品解説
Waving figure - 29
1986年
木、ポリエステル
各192.0×36.0×36.0
1986年
木、ポリエステル
各192.0×36.0×36.0
建畠覚造 (1919-)
生地:東京都
生地:東京都
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建畠覚造Waving figure - 29
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この執筆者の文章
建畠覚造 「Waving figure - 29」
仲田耕三
建畠は、戦前戦後を通じて文展特選、野間美術奨励賞、現代日本美術展国立近代美術館賞、高村光太郎賞、中原悌二郎賞、長野市野外彫刻賞、ヘンリー・ムーア大賞展ジャコモ・マンズー特別優秀賞、芸術選奨文部大臣賞など、数々の賞を受賞し、行動美術協会彫刻部の創立会員として活躍するなど、最も先鋭的な彫刻家の一人として注目され続け今日に至っている。1979年ごろから始められた合板を用いた〈積層合板〉のシリーズは今日まで続いているが、これらは二つのグループに分けられよう。一つは「合板には性質の全く異なった二つの貌がある。その一つは先に述べた様に、板面の厳しく規格された方尺の上に均一化されたドライな貌であり、もう一つは、本来見せてはならない筈の側面に異常に美しく積算されている層貌である」(「積層」)『現代日本の美術』81年宮城県美術館図録)と語っているように、規格され均一化されながらもその積層に意外な美しさをもつ合板の性質を、建畠の独自の造形理念でアレンジしたものである。
一方、84年ごろから黒くウレタン塗装された作品が表れ92年ごろから白くウレタン塗装された作品へと発展している。
この作品は、黒くウレタン塗装された作品の中で最も代表的なシリーズとして位置付けられている〈WAVING FIGURE〉の中の一点であり、合板で成型されたフォルムをウレタン塗装で覆い、工業生産された合板が持つ木の質感や積層の美しさをも内部に封じこめ、より無機質な造形へと発展させたものである。
毎日新聞 (四国のびじゅつ館)61
1996年10月12日
徳島県立近代美術館 仲田耕三
1996年10月12日
徳島県立近代美術館 仲田耕三