徳島県立近代美術館
学芸員の作品解説
女性立像
1922年
ブロンズ
77.0×31.0×19.2
オシップ・ザツキン (1890-1967)
生地:ロシア
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ザツキン女性立像
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オシップ・ザツキン 「女性立像」

安達一樹

 エコール・ド・パリの中心人物。純粋造形と叙情的表現主義のバランスの上にザツキンの造形はある。黒人彫刻やキュビスムの影響を受け、半球形の凹面、反転効果を持った凹面など、凹面に特徴を持った新たな造形空間を創造。左右交互に凹面と凸面を対照させる構成は、複合的な面の層のなかに、キュビスムの原理を用いてより優美な表現を生み出そうとしている。
徳島県立近代美術館所蔵作品選1995 コレクションによる特別展示 人間像のゆくえ
1995年7月22日
徳島県立近代美術館 安達一樹