審査員一同、かなり頭を悩ませたわけなんですけれども、まずグランプリの徳島市立高校ダンス部のみなさんです。ダンス自体にキレがあり、フォーメーションや衣装など全体的な見せ方にも工夫がなされ総合的なレベルが高かった点が評価されました。また自然にこぼれる笑顔の中から演じる楽しさが観ているものにも伝わってきた点も評価されました。今後、曲と曲のつなぎの部分がもう少しスムーズになればさらに良くなるというふうに感じました。
続きまして、準グランプリのたけと愉快な仲間たちのみなさんです。ビッグバンド編成の迫力ある音色に圧倒されました。演奏技術も確かであると共に、マーチング要素も取り入れ、楽器個々の音色も楽しめるなど、見せ方聞かせ方にも工夫がこらされており、大変素晴らしかったです。欲を言えば、阿波踊りとのコラボにもうひと工夫が欲しかったという意見が出されておりました。
チャレンジ奨励賞の喜多武術培訓中心さんです。音のないはりつめた空間のなかで演じられた迫真の演技で、迫力や緊張感が観ているものにもひしひしと伝わり、思わず演技の世界に引き込まれ息を止めて見入ってしまいました。大変素晴らしかったです。
次にチャレンジ奨励賞の笑門亭田楽さんです。講談自体の熟度も高く、言葉を大切にして稽古に取り組まれてる成果がよく出ていたとともに、だじゃれに始まり、本編の講談に入っていく過程での観客との独自のからみなど、全体的な構成力が素晴らしかったといった点が評価されてました。
MIP賞の新田千恵子さんです。まず舞台の準備から入っていくという斬新さや、人形、背景、演台等の舞台道具の手作り感や、物を大切にするというエコ感、さらに語り口調にも味わい深いものがありました。独自の世界観がかもし出されており、もっとも審査員の印象に残りました。
次に、今回特別に設けさせていただきました審査員特別賞の内藤一典さんです。楽曲サムライのイメージをそしゃくし、創作演舞に脱皮させる構成力と刀剣を使った演技自体も素晴らしく、審査員一同、演者の独自の世界に引き込まれました。演技時間的にもう一場面みたかったなあという声も出ておりました。
今回はこの6組の方が賞を受賞をされたわけでありますけれども、惜しくも賞にもれた方々もたくさんいますので、今後、もう一工夫、もう一段レベルアップしていただけると賞の対象になるんじゃないかと思いますので、今回賞にもれた方々も次回頑張って頂けたらと思っております。
以上です。







