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| 「さる・かに合戦」の詳細情報 | |
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| 作家名 | 桂ゆき |
| 作品名 | さる・かに合戦 |
| 作品名(ヨミ) | サル・カニガッセン |
| 作品名(英字) | THE BATTLE BETWEEN THE MONKEY AND THE CRAB |
| 制作年 | 1948年 |
| 技法・材質 | 油彩 キャンバス |
| 寸法 | 90.0×115.0 |
| 当館開催の特別展出品歴 |
どうぶつ集まれ−ぞうさんの描いた絵と表された動物たち 風土と美術 ― 青森/徳島 ユーモア −おかしみの表現に潜むもの− |
| 概要 | 先に郷土文化会館で開いた収集作品展で、お年寄りから小学生まで幅広い人気を集めたのがこの作品である。民話さる・かに合戦の終幕、臼(うす)が悪賢い猿をこらしめる場面を、シュールレアリスム(超現実主義)と呼ばれる方法を用いて描いている。臼と猿のこっけいな姿に、作品の前では笑いが絶えなかった。桂は1938年、前衛的な制作を試みる他の二科会出品者と共に九室会を結成し、機知に富んだ作品を発表して注目を集めた。しかし当時の画壇に流行していたダリのような「地平線のある絵」は好きになれず、シュールレアリスムをうのみにした絵は絶対描くまい、と考えていたという。戦後は戦前からの作品を発展させて、身辺の物体や獣などを組み合わせた無邪気で、残忍で、笑いに満ちた物語をくり広げた。この作品もシュールレアリスムをとり入れながら、単に模倣に終わらず、桂の本領であるあっけらかんとしたユーモアを見せている。(江川佳秀「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1989年04月12日掲載) |
| よみもの | 美術館ニュース 三宅翔士 2024年9月 |
| 所蔵者 | 徳島県立近代美術館 |
| 作品番号:1100070_000 、国内 、館蔵品、油彩画他 | |