ジャポニスム展より
【 この1点 】


シャ・ノワール劇場用プログラムの表紙

 

1881年末に開店したキャバレー「シャ・ノワール(黒猫)」。 19世紀末から20世紀初頭にかけて、パリのサクレ・クール寺院を望むモンマルトル界隈は、 「ムーラン・ルージュ(赤い風車)」や「ディヴァン・ジャポネ(日本の長椅子)」などの キャバレーやカフェを中心に盛り場としてにぎわいをみせる。
「シャ・ノワール」は、そのきっかけを作った店。 歌や踊りなどの出し物と、そこに集まるロートレックたち芸術家や、紳士、淑女、無頼者たちが醸し出す喧噪。 その煮えたぎる渦の中から、新しい芸術、文化が発信された。
 

ジョルジュ・
オリオール

シャ・ノワール劇場用プログラムの表紙

作品画像よき時代のパリを象徴する「シャ・ノワール」。その出し物のプログラムが、こんな風に日本風で作られているのは驚きだ。 花鳥のモチーフ、陰影をつけず線で縁取る平面的な表現、余白の効果。
(石版画 1891年)

 

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ジャポニスム展
世紀末から-西洋の中の日本
2001年4月28日-6月3日