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読みものあらかると 

1.美術館講座「本をめぐる実験」 小西昌幸さん
2002年7月6日(土)から8月25日(日)まで開催した特別展「本と美術 20世紀の挿絵本からアーティスツ・ブックスまで」に関連して、北島町立図書館・創世ホールの小西昌幸さんにお話しいただいた講演をご紹介します。
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小西昌幸(こにしまさゆき)さん



1956年 徳島県板野郡北島町生まれ
1994年以降、北島町立図書館・創世ホールにて、企画・広報担当。
2003年4月より館長。

古楽演奏会では、タブラトゥーラ、ダンスリーなど、書物文化を考える講演会では、紀田順一郎、松田哲夫、種村季 弘、長谷邦夫、杉浦康平、竹内博各氏を招くなど、特色ある催しを企画開催。自らの編集・執筆・印刷による「創世ホール通信」(95年創刊、月一回発行)は、2003年5月で通算100号を迎え、地方からの文化発信として高い評価を受けている。

2002年8月4日、日曜日。
真夏の昼下がりに講演は始まりました。
秘蔵の蔵書を持ちこんで、ページをめくりながらの、お話です。
本作りを支える無名のプロフェッショナルたちへの視線。
痛快な、あるいは、もの悲しくも心温まるエピソード。
書物へのこだわりの世界を、小西さんが渾身の力を込めて語ります。
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目次

《はじめに》

《本の構造、用語あれこれ》
 天地、小口、ツカ、表紙、見返し、扉、奥付、帯(腰巻)、しおり、
 本文(ほんもん)、ハード・カバー、ソフト・カバー

《図書設計をめぐる表記あれこれ》
 装丁、装幀、装釘、装訂、装本、
 外装設計、造本、造本設計、ブック・デザイン・・・

《印刷所での体験》
 プロフェッショナルの仕事について

《小口の実験》
 『全宇宙誌』 杉浦康平氏の仕事
 『ぶっちんごまの女』 杉浦康平氏の仕事

《カバーの実験》
 『同時代音楽』 第2号第2分冊 府川充男氏の仕事
 『サッカー狂い』 大竹伸朗氏の仕事

《帯の実験》
 『UWF革命』 府川充男氏の仕事

《本文の実験1―造本的見地から》
 『サッカー狂い』 大竹伸朗氏の仕事
 世界幻想文学大系 杉浦康平氏の仕事

《本文の実験2―小説における組版の実験》
 山野浩一『渦巻』 SF小説
 広瀬正の諸作品 SF小説
 都筑道夫『蝿』
 都筑道夫『猫の舌に釘を打て』

《穴を開けた本》
 『人間人形時代』 杉浦康平氏の仕事

《仕掛け絵本・飛び出す絵本・布の本》

《その他・CDブック等》

《終わりに―なぜ本を作るのか》

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