徳島県立近代美術館
学芸員の作品解説
着衣の横たわる母と子
1983年
ブロンズ
138.5×265.5×147.0
ヘンリー・ムーア (1898-1986)
生地:イギリス
データベースから
ムーア着衣の横たわる母と子
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徳島新聞連載1990-91 美術館ニュース

ヘンリー・ムーア 「着衣の横たわる母と子」

安達一樹

 「横たわる人体」、「母と子」、「内/外のかたち」の3つが、ムーアの作品の主題である。これらは、単独でまたは組合わされて、幾度と無く繰り返し制作されてきた。
 大地のようにどっしりと横たわる母親とその豊かな内側の空間に身をゆだねる幼子、ムーアは造形のヒントを自然から得るとともに、抽象の原理や発見を利用し、おおらかで充実した生命力と形態を彫刻に与えた。
徳島県立近代美術館所蔵作品選1995 コレクションによる特別展示 人間像のゆくえ
1995年7月22日
徳島県立近代美術館 安達一樹