美術を楽しむ・わたくし流 能楽 「生きているわたくし」によせて

2009年3月20日[金]
〔所蔵作品展 徳島のコレクション2009-I〕関連企画です。
所蔵作品展に関連して、音楽や舞踏など、美術の周辺の表現を鑑賞する催しを開催しています。この催しを通じて、違った視点から美術に親しんでいただきたいと願っています。
今回は能のパフォーマンスにより、新たな鑑賞の緒を見出していただこうと思います。
無形遺産にもなった、日本を代表する伝統芸能である能ですが、近年、能楽師たちは、能楽堂を出て、積極的に新たな舞台を求めたチャレンジも試みています。伝統芸能にこそ、新しい風は絶えず吹き込まれています。また、遠い宇宙では、宇宙飛行士が、能の扇を披露し、能の無駄のない美しい動きや所作が、宇宙での活動に大いに参考になっていることを語り、伝統の持つ力と美しさを改めて世界に示しました。
このたびの試みは、表現の方法の違いを越えて、能の舞と美術が交感する場です。「いのち」をテーマに、今在るこの「生」への執着や、生命に対する姿勢の違いを描いた作品を観ていただく予定です。

【開催時間】午後2時から午後3時
【開催場所】徳島県立近代美術館 展示室3
【講師】
 
橋本ハル子[観世流能楽師]、吉浪壽晃[観世流能楽師]、児玉哲城[観世流能楽師]
【主催者】徳島県立近代美術館
【参加対象】どなたでも
【参加費用】祝日のため入場無料
【申込方法】直接、展示会場へ(申込不要)
【申込先】徳島県立近代美術館(申込不要)
088-668-1088