作品詳細情報
「人」の詳細情報
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作家名 柳原義達
作品名
作品名(ヨミ) ヒト
作品名(英字) MAN
制作年 1960年
技法・材質 ブロンズ
寸法 118.0×40.0×70.0
当館開催の特別展出品歴 コレクションによる特別展示 人間像のゆくえ
日本の戦後彫刻
境界をこえる
概要 柳原は戦後、42歳ではじめて渡欧した。制作に打ち込む彼の姿は、初心に帰った純粋さがあったと言う。「何のために彫刻をつくるのか、という実に当たり前のこと」を自分に問い続けた。大きな変容を遂げつつあるヨーロッパの彫刻界のなかで、外国の模倣でない「私自身」の彫刻を追求した。そして、その成果は帰国後の活躍でいかんなく発輝される。帰国の翌年、高村光太郎賞や現代日本美術展優秀賞を受賞し、1960年にはヴェネチアビエンナーレ展に出品する。「人」はその時期に制作された。この作品は、具象彫刻でありながら、胸のあたりに大きなくぼみがあるなど、でこぼこした形が目につく。これは対象を大胆に変形し、形に密度と緊張感を持たせようとする試みによるものである。柳原はそれによって、物の表面にとらわれず、人間の内部にある美意識を独自に探りあてたのである。(森芳功「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1989年05月24日掲載)
よみもの 所蔵作品選1995 安達一樹 1995年7月22日
所蔵者 徳島県立近代美術館
作品番号:1120028_000 、国内 、館蔵品、彫刻・立体
コピーライト 徳島県立近代美術館 2006
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