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作品収集の3つの柱
ご存じの方もおられるでしょうが、まず当館の収集の柱について説明しておきましょう。

1.20世紀の人間像
美術の変革期だった20世紀は、キュビスム(立体主義)をはじめとして、新しい傾向が次々と現れました。一見、分かりにくく感じられる作品が生まれた時代です。「人間」に注目したのは、その難しさを溶かす鑑賞の入り口になる、という考え方にもとづいています。
人間にとって「人間」は、永遠のテーマです。人生の機微やおしゃれ、人としての存在や死生観まで、さまざまに感じたり考えたりすることができるのではないでしょうか。「人のかたち」を手がかりにしながら、作品と対話してみましょう。
分野は、絵画(油彩画他、日本画、水彩画、素描)と彫刻が中心です。コレクションが少しずつ充実してきましたので、「人間」というテーマから20世紀美術や、日本と西洋の表現の違いなども考えることができるようになってきました。
ちなみに日本美術については、20世紀を近代とつなげて見ることができるよう、明治以降(19世紀末)の作品も収集範囲に含めています。
イメージ弟茂雄像椿貞雄
弟茂雄像 椿貞雄
イメージ労働者 荻原守衛
労働者 荻原守衛
イメージ下着の裸婦 ジュール・パスキン
下着の裸婦 ジュール・パスキン