所蔵作品展2000-III
解説パンフレット


人 間 像 の 1 0 0 年
 - 開館10周年を記念して

 

 

●目次

1. 20世紀美術の開拓者たち
   ・ 巨匠たちの人間像
   ・ ピカソの視線
   ・ クレーの抽象的な人体
   ・ ダリにとっての現実とは

2. 戦前の日本

3. 戦後 多様化する表現
   ・ 1950年代 欧米
   ・ 1950年代 日本
   ・ 戦後の日本画
   ・ 1960年代 ウォーホルのマリリン
   ・ 1960年代 横尾忠則の場合
   ・ 1970年代から現代 アバカノヴィッチの<群衆>

 

 

ごあいさつ

 徳島県立近代美術館は平成2年11月3日に開館しました。今年で開館10周年を迎えることになります。この間、「20世紀の人間像」、「徳島ゆかりの美術」、「現代版画」の3つの方針のもとに、作品の収集を行ってきました。平成12年3月現在で、総作品点数は約6700点、うち絵画、彫刻作品は約1300点にのぼります。

 今回はその中から「20世紀の人間像」にスポットをあててみました。今世紀もあと二ヶ月を残すのみとなったこの時期に、過去100年の間、人間がどのように表現されてきたのか振り返ってみます。

 洋の東西を問わず、今世紀を代表する作家たちは、その時々に様々な人間表現を行ってきました。今回は、海外作家では、ピカソ、クレーなどの20世紀の巨匠から、現在活躍しているアバカノヴィッチやゴームリーの作品を、また、日本作家では藤田嗣治、児島善三郎から横尾忠則までの作品をご覧いただきます。

平成12年10月21日
徳島県立近代美術館

 

 

(所蔵作品展2000-III 解説パンフレットより)