徳島県立近代美術館
学芸員の作品解説
着衣のポモナ
1921年
ブロンズ
181.0×61.0×48.0
アリスティード・マイヨール (1861-1944)
生地:フランス
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マイヨール着衣のポモナ
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美術館ニュース 徳島新聞連載1990-91

アリスティード・マイヨール 「着衣のポモナ」

安達一樹

 ポモナは、ポムという語がリンゴ、果実を表すことから分かるように、ローマ神話の果樹と果実の女神である。冠をつけ果実を持った姿で表される。
 広く豊かな胸や腰は、生きるものの全ての生命の根源を象徴している。量感のある肢体はしなやかで均整がとれ、明快な構成と滑らかで清新な肉付けには、伝統のスタイルと近代の感性が統合されている。
徳島県立近代美術館所蔵作品選1995 コレクションによる特別展示 人間像のゆくえ
1995年7月22日
徳島県立近代美術館 安達一樹