徳島のコレクション 2016年度第2期(前半)

2016.7.9 SAT - 2016.12.18 SUN
 今回は、展示室2 において、テーマ展示「戦後徳島の美術」《7 月9 日(土)から9 月11 日(日)》を開催し、終戦前後から、美術家たちの活動が本格化するまでの時期についてご紹介します。
終戦の翌年、徳島では11 月に美術家たちが集まって、第1 回県展を発足させました。会場は焼け残った徳島市内の丸新百貨店でした。平和の到来を喜ぶ美術家たちの思いがつまった展覧会でした。会場正面には、原菊太郎の作品〈大空襲直後の徳島市街(諏訪大明神)〉を展示します。1945年7 月4 日未明の徳島市への空襲から4 日後の朝、画用紙がなかったため、本の表紙内側に、それまで人家が建て込んで見えなかった諏訪神社(徳島市南佐古三番町)が描かれています。
 展示室1の特集「立つこと、座すこと、歩むこと」では、それぞれの様態における人の心のありようを推し測っていただき、20 世紀の人間表現のコーナーでは、ゆったりとした展示、空間をお楽しみいただきます。現代版画のコーナーでは、吉原英雄の版画、浜田知明の版画、若林奮の版画により、作家の個性を見比べていただきたいと思います。
 また、展示室3 においては、9 月17 日から10 月16 日まで、「受贈記念泉茂の版画」を開催します。

7月21 日〜 8 月31 日は「家族でおでかけ・節電キャンペーン」により所蔵作品展が無料でご覧いただけます。

■ 前半は、2016 年7 月9 日(土)− 10 月10 日(月・祝)
  後半は、10 月12 日(水)− 12 月18 日(日)の会期で、
  特集2「戦後日本画の人間表現」を組み入れての展覧予定です。

■ 現代版画(前半)
  吉原英雄の版画7 月9 日[土]− 8 月7 日[日]
  浜田知明の版画8 月9 日[火]− 9 月11 日[日]
  若林奮の版画9 月13 日[火]− 10 月10 日[月・祝]

  上記の日程で展示替えを行います。

※このほかに、美術館ロビー、屋外展示場、彫刻の小径に12点を展示します。


【会期】2016年7月9日[土]- 12月18日[日]
【会場】美術館 展示室1・2・3(2階)
【主催】徳島県立近代美術館
【休館日】月曜日(休館日が祝祭日の場合は、その翌日)
【出品点数】 163点(7月9日−10月10日)→出品リスト
(24点テーマ展示戦後徳島の美術 7月9日−9月11日)



展覧会に関連した催し

展示解説「立つこと、座すこと、歩むこと」
 2016年7月18日[月・祝] 14:00〜14:45 展示室(2階)
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 2016年7月31日[日] 14:00〜14:45 展示室(2階)
テーマで知る名品「焼け跡からの出発」
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 2016年9月18日[日] 14:00〜14:45 展示室(2階)
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 2016年9月19日[月・祝] 14:00〜14:45 展示室(2階)
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 2016年10月2日[日] 14:00〜14:45 展示室(2階)