晃甫は、現在の徳島市幟町(のぼりちょう)に生まれました。本名は新太郎。両親はともに徳島市出身でしたが、父の秀太郎が旧制中学や師範学校(現在の教員養成系大学)の指導的な教員だったため、西日本各地の学校へ転勤し、晃甫も家族とともに転居を重ねました。 少年時代の晃甫は、はにかみ屋でおとなしく、絵を描くのが大好きな少年だったといいます。まだよちよち歩きの頃から、機嫌が悪いときに「紙と鉛筆を渡すと、直ぐ機嫌がよくなってそれで遊んでいてくれた」という話が伝わっています。