作品詳細情報
「初年兵哀歌(歩哨)」の詳細情報
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作家名 浜田知明
作品名 初年兵哀歌(歩哨)
作品名(ヨミ) ショネンヘイアイカ(ホショウ)
作品名(英字) ELEGY FOR A NEW CONSCRIPT( SENTINEL)
制作年 1954年
技法・材質 エッチング、アクアチント 紙
寸法 23.8×16.3
関連用語 アクアチント   エッチング   銅版画   
当館開催の特別展出品歴 コレクションでみる 20世紀の版画
開館20周年記念展 徳島県立近代美術館 名品ベスト100
戦後@ニッポン展
境界をこえる
概要 浜田知明は、戦後の日本の版画界を代表する作家の一人である。浜田の表現の原点は、第二次世界大戦中の非人間的な従軍生活にある。それは、彼の人生観に深く関わる、決して消えることのない原体験と言えるものである。彼は、従軍生活から得たテーマを、銅版画で繰り返し繰り返し表現しているが、この作品の含まれる「初年兵哀歌」シリーズは、戦場から帰った浜田が真正面からそのテーマに取り組んだ記念碑的な連作である。「初年兵哀歌(歩哨)」には、雪明かりの光が小さく差し込むだけの暗く寒い兵舎の一室で、初年兵が、両手で握りしめた銃口を自分の首にあて、引き金を引こうとしている衝撃的なシーンが描かれている。浜田が「この戦争に生き残ったものとして、それは私がどうしても描かずにはいられなかったものである」と述べているように、この作品で戦争の非人間性を痛切に告発している。(森芳功「文化の森から・収蔵品紹介」讀賣新聞1988年07月12日掲載に一部加筆)
よみもの 徳島新聞連載1990-91 竹内利夫 1991年6月12日
20世紀の版画展 竹内利夫 1997年4月12日
所蔵者 徳島県立近代美術館
作品番号:1130388_000 、国内 、館蔵品、版画
コピーライト 徳島県立近代美術館 2006
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