凍熱―ハンス・ペーター・クーン

2007.1.27-3.11

ハンス・ペーター・クーン


ハンス・ペーター・クーンについて

 アーティスト、作曲家。彼の光と音によるインスタレーションはこれまで、数多くの美術館やギャラリー、公共空間で展示されてきました。とりわけ、ボストン美術館やポンピドゥー・センター、ベルリンの新ナショナル・ギャラリー、シアトル美術館、兵庫県立美術館、デンマークのオーデンセで開催された、H・C・アンデルセンの記念年事業での仕事は重要でしょう。1993年のベニス・ビエンナーレでは、ロバート・ウィルソンとの共同制作<メモリー ロス>という作品で、金獅子賞を受賞しています。
 一方、劇場での仕事としては、リュック・ボンディ、クラウス・パイマン、ピーター・ツァデック、ペーター・シュタインなどとのコラボレーション、ロバート・ウィルソンとは作曲の仕事を長年にわたり続けてきました。音による環境芸術の作品も30を超えて制作しています。また、しばしばベルリンのダンス・カンパニー、サシャ・ワルツのダンサーや振り付け師、ローリー・ブース、ディナ・ライツ、花柳壽々紫や和田淳子などと共同制作してきました。舞踊音楽では、ニューヨークでベッシー賞を、大阪では花柳壽々絹賞を受賞しています。
 また、作家本人によるパフォーマンスは、「聴くこと」に神経を集中させるもので、よく知られたものです。

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