》 フランス近代絵画をめぐる旅 4 《

松岡美術館のコレクション、その楽しみ方

カミーユ・ピサロ
<カルーゼル橋の午後>
1903年頃

 本展ではこのように近代絵画の流れをコンパクトにたどることができるだけではなく、もう一つの楽しみ方があります。それは、これらの作品が個人によって収集されたという点です。

オーギュスト・ルノワール
<ローヌの腕に飛び込むソーヌ>
1915年

 松岡美術館は東京の実業家、松岡清次郎氏(1894-1989年)が、およそ半世紀にわたって集めた、東洋陶磁、日本画、フランス近代絵画など1700点に及ぶ美術作品を所蔵しています。個人コレクションは、コレクター自身の作品を見る眼が命です。作品のどの点にコレクターがほれ込んだのかを、美術の流れや解釈とは別に、あなた自身の感性を武器として、探ってみてはいかがでしょうか。

(主任学芸員 友井伸一)
(徳島県立近代美術館ニュース No.47 掲載)


※図版の作品は、すべて松岡美術館所蔵です。
※画像の無断コピーは、法律で禁じられています。

<< 前へ


目次
》 フランス近代絵画をめぐる旅 《
1  セーヌ川、ブルターニュ、そして南仏
 近代美術
2  印象派
 ポンタヴァン派・ナビ派
 点描派
3  フォーヴィスム
 キュビスム
 エコール・ド・パリ
4 松岡美術館のコレクション、その楽しみ方

フランス近代絵画展トップページ


美術館TOP よみもの

Copyright:徳島県立近代美術館.2003