近年、総合的学習の時間を利用して授業の一環として美術館にやって来る子供達が増えてきています。事前に子供達の疑問や質問を担当の先生からお聞きする事がありますが、その中でも多いのは、今美術館には何点ぐらい作品があリますかという質問と、展示していない作品は何処に置いてあるのですかという質問です。もっとも、これらの質問は一般の人達からもよく聞かれます。そこで今回は、美術館が収蔵している作品の点数などについてお話ししましょう。
平成17年8月1日現在の美術館の収蔵作品の総点数は7,810点となっています。その内訳は、ピカソなどの油彩画他が376点、下村観山などの日本画が119点、ムーアなどの彫刻・立体が221点、藤田嗣治などの水彩画が345点、村山槐多などの素描が472点、シャーマンなどの写真・映像が84点、シャガールなどの版画が2,095点、遺品などの二次資料が4,094点、デュシャンなどのその他が4点となっています。また、受入方法別にいいますと、購入が3,834点、寄贈が3,617点、管理換が359点となっています。
以上のように、開館準備時期から現在までの約20年間に7,810点を収蔵していますが、その半数以上が遺品などの資料であり、作品の保存のことも考えますと、すべての展示作品を年間を通じて展示換え出来るほどの点数にはまだまだ至っていない現状です。また、あまリ知られていませんが、徳島ゆかリの作品も積極的に収蔵し、その総点数は4,062点を数え、収蔵総点数の半数以上となっています。その内訳は、伊原宇三郎などの油彩画他が246点、廣島晃甫などの日本画が77点、服部仁郎などの彫刻・立体が120点、三宅克己などの水彩画が339点、守住勇魚などの素描が456点、吹田文明などの版画が399 点、遺品などの二次資料が2,423点、大久保英治などのその他が2点となっています。また、受入方法別にいいますと、購入が515点、寄贈が3,191 点、管理換が356点となっています。
作品購入予算が非常に厳しい現状ですが、引き続きコレクションの充実を目指して、今後も色々と工夫しながら作品の収集に努めなければなりません。
(「広島晃甫」の人名表記を「廣島晃甫」に改めました。)
徳島県立近代美術館ニュース No.55 Oct 2005
2005年9月
徳島県立近代美術館 仲田耕三
平成17年8月1日現在の美術館の収蔵作品の総点数は7,810点となっています。その内訳は、ピカソなどの油彩画他が376点、下村観山などの日本画が119点、ムーアなどの彫刻・立体が221点、藤田嗣治などの水彩画が345点、村山槐多などの素描が472点、シャーマンなどの写真・映像が84点、シャガールなどの版画が2,095点、遺品などの二次資料が4,094点、デュシャンなどのその他が4点となっています。また、受入方法別にいいますと、購入が3,834点、寄贈が3,617点、管理換が359点となっています。
以上のように、開館準備時期から現在までの約20年間に7,810点を収蔵していますが、その半数以上が遺品などの資料であり、作品の保存のことも考えますと、すべての展示作品を年間を通じて展示換え出来るほどの点数にはまだまだ至っていない現状です。また、あまリ知られていませんが、徳島ゆかリの作品も積極的に収蔵し、その総点数は4,062点を数え、収蔵総点数の半数以上となっています。その内訳は、伊原宇三郎などの油彩画他が246点、廣島晃甫などの日本画が77点、服部仁郎などの彫刻・立体が120点、三宅克己などの水彩画が339点、守住勇魚などの素描が456点、吹田文明などの版画が399 点、遺品などの二次資料が2,423点、大久保英治などのその他が2点となっています。また、受入方法別にいいますと、購入が515点、寄贈が3,191 点、管理換が356点となっています。
作品購入予算が非常に厳しい現状ですが、引き続きコレクションの充実を目指して、今後も色々と工夫しながら作品の収集に努めなければなりません。
(「広島晃甫」の人名表記を「廣島晃甫」に改めました。)
徳島県立近代美術館ニュース No.55 Oct 2005
2005年9月
徳島県立近代美術館 仲田耕三