シーガルは人々の何気ない仕草を型どって作品にするのですが、どんな静かな姿勢にも型どられた人の心の状態がにじみ出てくる、といったことを語っています。白くあいまいで細部のわからない像なのに、様々なカルタの世界が重なって本当のように見えるのは、そのあたりに秘密があるような気がしています。(トシ)