2007年11月22日

 城南高等学校の美術部から、ワークショップ体験のコメントをいただきました。みなさん、林先生、ありがとうございました!
 
あれほど大きな作品を作ったのも、合作したのも初めてで、とても楽しかったです。参加できて良かったな、と思っています。
とても楽しかったし、良い経験にもなったと思います。城ノ内の美術部のみなさんとも話ができて、すごく勉強になりました。また機会があればくもならべをしたいです。
除幕式の時はサイコーーに感動しました!!美術部での一番の思い出になりました。
今まで美術部の全員で何かを作るということがなかったので、とっても楽しかったです。みんなとの絆も深まったと思うし、とてもいい思い出になりました。
創作活動の中でチームワークを感じるのはなんとなく新鮮でした。体力はかなり使うけれどよかったです。
雲ならべのような立体的なものを製作するのはとても新鮮でした。文化の森での作業中にはすだちくんにも会えたし、良い経験になりました。ありがとうございました。
私達はくもの下で生きています。
夏休みから始まり、皆で協力しながら作り、とても楽しかったです。
知らない人と作業をするのは、少し不安でしたが、やってみたら、楽しかったです。
自分の描いたくもだけじゃなく、他の人たちが描いたくもと組み合わせて作れたので、より考えて構成できたと思います。

2007年11月20日

 城ノ内高等学校・中学校の美術部から、ワークショップ体験のコメントをいただきました。みなさん、玉田先生、ありがとうございました!
 
すっごく楽しかったです。たくさんの人たちとの共同作業は大きな刺激になりました。これから作品にこの「くもならべ」の経験を生かしたいです。(高1年・米田彩乃)
とても楽しかったです。美術部の仲が深まった気がします。青空の下で取り組んだ雲ならべは自分をリフレッシュさせてくれました!!またやりたいです。ありがとうございました。(高1年・正木麻由)
大人数での立体制作は、するたびに皆との連帯感が強まって、自分の中の新しい表現方法を発見することができ、大変楽しかったです。自分たちの作品を小さい子が見て喜んでくれていたときは本当にうれしかったです。(高1年・立石祐美子)
すごくおもしろかったです。先パイ達と一緒に考えながら、より『くも』らしくするためにがんばりました。できた時はうれしかったです!(中1年・谷澤美咲)
すごく楽しかったです。自分1人の作品では成り立たない、先輩方と協力して作った“くもならべ”は、すっごくキレイにできました。また、すごく勉強になりました。(中1年・川村真由)
今まで美術といえば紙の上に描く、みたいなかんじでしたが、今回の「くもならべ」はそういうんじゃなかったです。あっちこっちに、「にょ〜ん」と飛び出したりして新しいな、と思いました。作るのも、後から見るのも楽しかったです。(中3年・真鍋益沙子)
とても楽しかったです。大人数で1つのものを作りあげるのはなかなかないので、とてもいい経験になりました。先生方や先輩方にいろいろなアドバイスももらい、すごく勉強になりました。(高1年・吉岡由記)
構成も色も難しかったです。楽しかったけど、難しかった。勉強になったけど。難しかった。(高1年・大西真央)
とてもやりがいがありました。みんな自由な発想でいろんなくもができて「こんなのもあるんだ」といろんな発見ができました。すごく楽しかったです。(高1年・山野実保)
大人数での共同制作は初めての経験だったので、難しかったけど凄く楽しかったです。派手だと思っていた雲でも案外調和がとれていたりで、それぞれの雲が個性を主張していながら全体にまとまった作品ができ、とても満足した気持ちになりました。こんな貴重な体験ができ、大変うれしく思います。(高2年・安藝紗織)
最初はどんな作品ができるのかぜんぜん予想がつかなくてドキドキしていました。作っているときは楽しくてどんどん大きくしていきたいと思っていました。完成した時の達成感は今でも覚えています。先輩や後輩との仲も良くなった気がします。ありがとうございました。(中3年・松原彩音)
とにかくすごく楽しかったです。それに高校の先輩ともいっしょにやれたので、勉強になってよかったです。最終的にできあがったときは、きれいですごかったです。(中1年・長本莉果)
今まで大人数での製作の経験がなかったのでどうなるか全然想像できなかったのですが、1枚1枚個性的な雲がついていくごとに、「すごいのができそうだな」と思いました。実際にやってみてできたものはとてもカラフルで存在感があり、かつ1つの作品として成り立っていたことにおどろきました。貴重な経験でした。(高1年・中野賀津子)
近くで見ても遠くから見てもすごくおもしろい作品ができたと思います。いろんな所からじっくり見て、私たちの思いとかを感じてもらえたらいいなと思います。めっちゃ楽しかったです!(高1年・柳本彩)
なんかはじめはよくわからなかったけど、やっていくうちにやり方とかがわかってきて、すごく楽しめました!またやりたいです。(高1年・島田菜摘)
高校の先輩とも一緒にできて、とても勉強になりました。またやりたいです。楽しかったです。(中2年・佐藤真美)
色の組み合わせとか、配置とか、すごく難しかったです。みんなそれぞれの考えを持って、1つのものを作りあげられたのでよかったと思います。勉強になりました。(高1年・平島蓮美)
すごくおもしろくていい作品が出来たと思います。構図の勉強にもなったので、いい経験になりました。(中2年・仁木茜)
初めて立体的な芸術にふれあえる事ができました!先輩たちと活動とかできたのでうれしかったです。またしたいでーす。(中2年・竹内穂乃香)
初めて「くもならべ」をして、色の組み合わせや、遠くから見た構図とか、難しくて大変でした。でも、大学生の人や高校の先輩や、城南の人とも一緒にやれて、とっても楽しかったです。いろいろ勉強できたし、めっちゃ楽しかったので、またやりたいです。(中2年・工藤舞)
カラフルな雲が少しずつ大きくなっていく様にちょっと感動しました。はじめての共同作品ではじめての立体作品がくもならべで、とても光栄に思います。たのしい時間をありがとうございました!(高1年・中野多英子)
後輩の独創的な発想や、突飛な行動に、始終ワクワクハラハラさせられっぱなしでした!!思いもよらない面やいつもの顔、たくさんの美術部のみんなの魅力を知れてよかったです。「くもならべ」はこれからの私に大きな成長をさせてくれるきっかけだと思っています。とてもいい経験でした!!楽しい時間をありがとうございました。(高2年・喜來詩織)

2007年10月27日


 国民文化祭「美術展」開場式です。文化庁挨拶に始まる厳かな式典の中、14人のメンバーは緊張の面持ちで進行を見守ります。来賓祝辞、生徒紹介に礼儀正しく応じる姿はさすが高校生。そして何といっても今日一番の見せ場、除幕式なんて近代美術館でもやったことありません。ドキドキ。

 大勢のお客様の視線を集め、両校の部長さんはじめ4人の代表が真っ白な階段を上がっていきます。フラッシュの光を浴びる姿に、ちょっぴり保護者気分でウルウル。きれいな白い幕が一気に舞い落ちて、くもならべの全貌があらわれました。どうですこの勇姿。

 続いて岩野さんからワークショップ活動の説明があり、無事テープカットで開会となりました。阿波踊りの天水に通じる、ものづくりの楽しさを熱く語る岩野さんでした。徳島の国民文化祭「美術展」ならではの開場セレモニーとなりました。終わった後は本当にみんないい笑顔。お疲れさま。ありがとうございました。

名称 2007.10「くもならべ」−除幕式−
<第22回国民文化祭・とくしま2007美術展 開場式> 徳島・徳島県立文化の森総合公園三館棟中央ロビー
日時 平成19年10月27日[土] 9:40-10:00
場所 徳島県立文化の森総合公園 三館棟中央ロビー(徳島市八万町向寺山)
参加者 14人(徳島県立城南高等学校+徳島県立城ノ内高等学校 美術部)
協力 玉田修平(徳島県立城ノ内高等学校)、林伸也(徳島県立城南高等学校)

2007年10月21日

 待ってましたの秋晴れ、まさにくもならべ日和です。朝10時には二校美術部の元気メンバーが集結。いつも静かなカスケードに歓声がこだまします。岩野さん、そして玉田先生、林先生の励ましの言葉でスタート。一旦解体されたそれぞれのくもならべを、元通りに再現するのではなく、ここでしか見ることのできない光景へと再構成していきます。10:20作業開始。はしごにのぼって、足下にもぐりこんで、滝の上まで駆け上がって、ロビーのガラス越しに空を見上げて。みるみる色の雲がフェンスの上に湧き上がっていきます。広い空間がせまく感じるくらい。今日ここは美術部メンバーたちの楽園です。--続きは完成後。


 13:00再開。お昼前にはあらかた、夏に描いた雲を掛け終えました。いよいよ新作のドローイング。カスケード横に臨時アトリエが出現し、もくもくと取り組みます。随分時間をかけた力作も。それもそのはず、一人で持ち上がらないほどの巨大ぐもをチームで描いていたのです!
 それに今日の彼女たちは一味違います。くもの構成を話し合う声にも、色彩の量やシルエット、動きのバランスをよりシビアに吟味する様子がもれ聞こえます。だんだん混み合ってくる空間に、新作ぐもの居場所を探す視線はもちろん真剣勝負。いかに主張できるか、いかに響き合えるか、工夫の跡がありありと伝わってくる、戦略的な創作力にホント感心しました。「僕らの指導いらないんです…」とは岩野さんの弁。

 人工的で無彩色の空間が、誰も見たことのないエネルギッシュなステージに生まれ変わりました。文化の森のこんな光景を見せてもらえて、実に幸せな思いです。通りがかりの方や、他の施設のスタッフが、キレイなあ、こんなことができるのか、と感想を下さいます。
 美術部のみんな、本当に頼もしい。良い仕事だと思います。十分なみごたえのあるアートが今日生まれました。この質と自分の力を、そして何よりも今ものを作っていることの楽しさをきっと確かめてくれたと信じます。お疲れさまでした! さあ後一週間。栄光の除幕式が待っています。

名称 2007.10「くもならべ」−文化の森編−
<第22回国民文化祭・とくしま2007美術展 WS 第7弾> 徳島・徳島県立文化の森総合公園三館棟
日時 平成19年10月21日[日] 10:00-16:00
場所 徳島県立文化の森総合公園 三館棟中央ロビー、カスケード(徳島市八万町向寺山)
参加者 27人(徳島県立城南高等学校+徳島県立城ノ内高等学校・中学校 美術部)
協力 玉田修平(徳島県立城ノ内高等学校)、林伸也(徳島県立城南高等学校)
サポートスタッフ 黄瀬 剛、二木奈緒、中村友香、大石起聖、平地裕一、田計珠実、油井真秀、和田悠
イワノブログ: 10月20日 10月21日 10月21日-2 10月21日-3
高知での見学記もご一読を: 2005年8月19日

2007年10月20日

美術展ワークショップのしめくくり、高校生による「くもならべ」の合作ワークショップ前夜。昨日の19日から徳島入りした先発隊が、朝から三館棟カスケードにフェンスの設置をして下さり準備万端です。閉館後、大阪から後発隊が到着し現場を最終確認。岩野さんはじめ、たのもしいIWANO GUMIスタッフ総勢9名で明日にのぞみます。高校美術部のパワフルな面々が、どんなインスタレーションを、どんな文化の森の風景を作り上げてくれるのか、楽しみです。

2007年08月30日

 高校ワークショップ第二弾。今日はクレヨン一本勝負。幼稚園の頃から親しんできた画材だけを手に、心に浮かぶ雲のイメージを想い・描いていきます。
 これがなかなか奥深い。最初は手探るように、やがて一人一人エンジンが温もっていきます。静かな集中の中で即興のドローイングが実を結んでいく。その様子は、真っ白な紙から徐々に香りが漂っていくようにも、淡い雲にかくれた光がだんだんと色をあらわしていくようにも思えました。とってもナイーブで澄んだ色彩の饗宴。
 林先生の提案で、9月の文化祭まで校内で展示していただけることになりました。ガランとしたホールに、一気に動きのある空間ができあがりました。窓から外に向かって、外から中に向かって、色の風が舞い上がっていくような具合です。

 一枚一枚の絵の奥に、じっくりとイメージを結晶させていく気持ちがにじんでいる、10人のくもならべ。できあがってみると、なんだか10人で作ったようには思えません。きっと何人前ものがんばりを、発見を、それぞれが見出していった城南高校美術部でした。みんなお疲れさん。次は文化の森で会おう!

名称 2007.08「くもならべ」−城南高校編−
<第22回国民文化祭・とくしま2007美術展 WS 第6弾> 徳島・徳島県立城南高等学校
日時 平成19年8月30日[木] 9:00-16:00
場所 徳島県立城南高等学校(徳島市城南町2丁目2番88号)
参加者 10人
協力 林伸也(徳島県立城南高等学校)
サポートスタッフ 黄瀬 剛、二木奈緒、中村友香、村上由佳乃
イワノブログ: 8月30日-1 8月30日-2
高知での見学記もご一読を: 2005年8月19日

2007年08月23日

 熱い。水槽の底のように静かな中庭が、ふつふつと沸いたあらゆる色の大気と光の粒で燃えるようです。夏色の台風、冬空や星宙の大嵐、小さな木陰の物語もあれば、夢のシャボン玉が、澄んだ音を奏でるジュエリーに見る見る変化していく。どれも1枚1枚の絵の中で起こり、そして友だちのそれと重なり合い引き立て合い起こっていることがらです。
 夢を目覚めて見るように鮮烈なこの絵画を作ったのは、城ノ内高校・中学の美術部のみなさん。その素晴らしく自由で責任感のあるエネルギーです。驚いたといったら失礼でしょうか、とにかく起動力がすごい。朝からの3時間でずんずん「くもならべ」のテーマをわがものとしていきます。それは気持ちのいい仕事ぶりでした。誰も立ちすくむことのない、自分の時間がここにあるという信頼の場を作っている玉田先生すごいと思います。
 そして生徒さんたちのリズムと呼吸しながら、的確に加速度のギアをあんばいしていく岩野さんの指揮はいつもながら感心します。お昼休みも使っての日々の作品講評も力一杯。

 直観的に選んだお気に入りの雲型に、思い思いの雲を描けと、実に雲をつかむような話。どの人も自分の描き方を新しく発明しないことには1日でこの絵を完成するのは無理です。しかも描いて終わりではなく、他者と一緒に空間の中に構成していかねばなりません。一人一人の出来ばえは、刻一刻とふくらんでいく空間の中で試されていく。自分がどれくらいできたかは自分が一番よく分かるのです。でもそこには成功や苦労こそあれ、優劣や正解不正解などで片付くものではない、確実な生の体験があります。掛け替えのないその納得を、一人ぼっちではなく仲間と確かめ合える幸せ。良いプログラム。まっすぐな表現者たちです。
 学校の先生方や一般の皆さんは、これを一部の珍しい「図工好きの子」の楽しみと見るでしょうか。違うと思うのです。ここには、何事であれ丸腰で体験し直していこうと挑む人間の喜びがあります。本当に尊い人生の時間。
 そして彼女らは実は決して丸腰ではない。毎日の制作活動の中で探り取って、勝ち取ってきた「自分の絵」がある。それを本当に軽やかに(本人たちは絶対しんどかったはず)、アレンジしたり壊したり、仲間と刺激し合う中からもう一度生まれてくるもの。
 中学から高校の忙しくて苦しい季節をふんばって、ものを生み出す生きざまの渦中にいる、自分たちのすごさをずっと忘れないでいて欲しいな。そんな憧れを抱いて戻ってきたことです。ホントみんなかっこよかった。

名称 2007.08「くもならべ」−城ノ内高校編−
<第22回国民文化祭・とくしま2007美術展 WS 第5弾> 徳島・徳島県立城ノ内高等学校
日時 平成19年8月23日[木] 9:00-16:00
場所 徳島県立城ノ内高等学校・中学校(徳島市北田宮1丁目9番30号)
参加者 24人(高等学校+中学校)
協力 玉田修平(徳島県立城ノ内高等学校)
サポートスタッフ 黄瀬 剛、池上将暢、二木奈緒、中村友香
イワノブログ: 8月23日-1 8月23日-2
高知での見学記もご一読を: 2005年8月19日