マチエールの集積

壁シリーズ、チョックストーン

壁シリーズ

モノタイプ版画の大型化、巨大風景化と並行して、もう片方の制作領域である金属版画も大型化しました。紙いっぱいの材質の表情がパッチワークのように大画面をつくる、いわばマチエール(物質感)の集積の光景です。

ケルンとチョックストーン

山の道しるべとして人が積みあげた石「ケルン」。岩の裂け目にはさまった石の塊「チョックストーン」。登山家であった有徳の目に焼きついた光景が、あたかも再現されたかのようです。しかしこれらは、鉄くずのような板で刷った「版画」なのです。自然の記憶、鉄、イメージがおりなす世界のどこにもない景色。