コレクションの現在

金属凹版の資料に特徴

 このサイトでは展示風景と説明パネルの文章を中心に展覧会のようすをお届けします。展覧会の雰囲気と企画のねらいを少しでもお伝えできれば幸いです。
 1998年、「一原有徳・版の世界-生成するマチエール」展が北海道立近代美術館との共同企画で開催されました。開催前、開催後の調査活動を通して、作家ご本人、また作家没後はご遺族より貴重な作品と原版の寄贈を受けました。現在の所蔵作品・原版は合計180点となっています。1998年の展示では国内各地から作品を集め284点を展示しましたのでそれには及びませんが、このたび一望してみると、実験的な金属凹版とそれに関連する原版の数々が当館のコレクションを特徴づけています。収集のカラーを活かした展示企画と情報発信をさらに進めていけたらと考えています。

(徳島県立近代美術館学芸員 竹内利夫 | 文・構成・撮影)