1 モノタイプ

発見と集積

発見と集積

趣味で始めた油絵のパレット上に不思議なイメージを発見したことが、全ての始まりでした。板一面にインクを塗り、様々な幅のヘラでこそげると模様ができます。それを紙に転写した版画が有徳の「モノタイプ」です。即興的な手の動きが一回切りの像を結ぶ、そのマジックに有徳はとりこになります。既成の版画技法では生まれてこないような絵柄のユニークさが徐々に世の注目を集めることになっていきます。