美術館TOP | よみもの | 「わたしは謎だ。」 I am an enigma.
映画 |
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図版1 | |||||||
マン・レイは、『幕間』(1924年)や『アネミック・シネマ』(1926年)など、デュシャンやピカビアらと協力して実験的な映画作りにも参加しています。またレジェの『バレエ・メカニック』(1924年)には、伝説のモデル、モンパルナスのキキを撮影した写真を提供しました。(図版1)
また、自作の映画も4本残しています(未発表作品をのぞく)。その作り方はたとえば「ありあわせのフィルムをならべ、塩・胡椒をふりかけたり、身近にある釘や鋲などをのせたりして感光させた。また既成の写真やレイヨグラフを合成し・・・」(註3)といった即興に近い作り方です。そうしてできたのが『理性への回帰』(1923年)。その後も、『エマク・バキア』(1926年)(図版2)、『ひとで』(1928年)、『さいころ城の秘密』(1929年)を撮りました。現像の実験、ストーリー性への疑問、編集作業における即興性などを特徴としています。その後、自由さをさまたげる商業主義への反発などから映画制作とは疎遠になりますが、これら貴重な4本の映画も、本展ではビデオ上映します。 | |||||||
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