2005年08月28日

テント
参加しました。岩野勝人さんのパノラマ絵画。やってみなけりゃ、と思って早起きして倉敷へ。チルドレンズ・アート・ミュージアム。老舗の大原美術館が楽しい遊園地のように、喧騒と人いきれのすごいことになっていた。たくさんのスタッフたちの生き生きした空気に、すぐに溶け込みたくなるムードが充満してる。学芸員の岡山さんともばったり会えてよかった。一般の観光来館者も何やら浮き足立った雰囲気で目をキョロキョロ。

パノラマ
で、パノラマ絵画。難しかったー!‥ なるほど、カメラのように分担の景色を覚えてね、て頭でわかってるように体は動かない。景色を覚えた子らが次々と走ってく。ぼくはいったい何回戻ったろう。見ても見ても覚えられないし、写してるのか作ってるのか見てるのか、もうわからなくなってきた。だけど気がつくと、弾丸のようなリズムで次のクレヨンをまさぐっている自分がいる。あぁ、このテンポを忘れたくない‥ こんな風に美術と出会いたかったな‥ ちっちゃな頃のことをちょっと思い出したりもする。隣の窓の分担の人の絵も見ながら、やっていくのがミソなんだけど、とってもそんな余裕なし。並べてみて「げー隣はこんな絵かぁ」と往生際の悪いぼくに、「まだやんの?」と北城さんの厳しいオコトバ‥。

昼からの部のイントロは徳島にも来て下さる二木奈緒さん。高知合宿で初めて話した。子どもたちと話す姿はとってものどかで楽しそうだけど、やっぱり司会は緊張するみたい。こども鑑賞クラブや展示解説の自分を思いだして、気持ちが痛いほどわかる。だってこのプログラム、入っていければすごく面白いし、面白くなく過ごすことも当然ある。安全装置のついてないコワーい玩具なのだ。でもスペシャルな遊び。

フレーム
染めたばかりのTシャツを着て、「来年も来てよ!」と成蹊大のスタッフにおねだりする子。なんとも羨ましい。岩野さんたちのことももちろん。でもそんな出会いを近所の大美術館でしている子どもたちのことが。いいえ、負けてはいられません。  
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