引率メモ −「色,線,形,そして音」展− vol.2
こんどの展覧会は、絵と音楽の間を行ったり来たり万華鏡のように楽しい企画。絵と関わる曲も流れて、たくさんの素材が散りばめられた会場をぜいたくに背景として、音の気持ちにこだわるクラブを考えてみました。先にレポートしたピアノの導入の後、僕は久しぶりに高学年担当。しかも森竹ゲバゲバコンビ(知らんか)&門倉乾のお姉さんコンビに初トライ。
![おとめも](../image/otomemo2.jpg)
高学年は何としても詩と楽器に取り組んでみたかった。表す気持ちもこだわりもある、でも小さい子向けのようなインタビューにはなかなか答えられない、自分だってそうだ、お互いもう大人。だけど、子どもになってことばと音で遊んでみたかった。カンディンスキーの絵を、形でも様子でも、できるなら音でも、言い当てを寄せ合ってみようとした。
みんなで詩を作ってみたいんだよね。ひびきのゲーム。
うーん‥
思いついた形とかさ、何かに見えたとかさ。
彼女たちが動いたのは、「書いてみる?」と言ったとき。虚空を見つめてる、作文てこんな風に子どもの時はしていたのだったか、もう言いたいことは胸の中にある、形にすることに入っているのだ。森さんも僕も、魔法のような誘い掛けなんてできない、シーン‥、と無口な時間が過ぎてく。「できた‥」って顔の人に「ねえ、教えて‥」て頼む。
「月」。純朴なことば。本当に少ない言葉が、間違わないように、自分にも相手にも間違わないようにと、姿をあらわしてくる。聞いていけば、少しずつ僕にも見えてくる。
みんなで読んでみたいんだ。
![いきいきしたしろ](../image/shiro2.jpg)
♪ ♪ ♪
展覧会場で音楽をめぐって話しあえるのが、あんまり嬉しくて、ずいぶんとこだわって迷ってしまった。進行に関係なく流れるBGMとの折り合いも見出せないまま走った。前半で、バレエの紹介やシャガールの挿絵本についても用意したけど、時間配分などのケアは正直準備不足。脂汗をいっぱいかきました。詩の朗読からつないで、身近なタンバリンやカスタネットで意外な音を作ってカンディンスキーの「響き」に挑戦する用意も、時間切れになってしまった‥。だけど、一緒にことばを朗読できたこと、宝物。
興奮しながら急いで集合予定の菊畑コーナーへ。低学年の子たちは座って迎えてくれた。森山さんの雪音をゆっくりみんなで見て聞いて(待って)いたそう。菊畑さんの月光の音楽(野村ワークショップで生まれた曲)をみんなで聞いた。いまだにうまく説明ができません。なんだかみんなこの日は、異界へと想いを放っていたように感じる。最後にみんなが拍手してたのも、いまだに謎。
沈黙、オト、音になるまでの気持ち、そんなことをドキドキと感じたクラブでした。
三日月が白く光ってる
きらきらの色のガラスの積み木
丸い時計がチックタック
鳥がチュンチュンと鳴き、
タオルがぴちゃぴちゃ。
ふぅにゃぁぁーん